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外国為替投資のメリットとリスク

私たち投資家が外国為替に投資をする(外貨を持つ)ということにはどのようなメリットとリスク(デメリット)があるのでしょうか?ここでは、外貨投資におけるメリットとデメリット(リスク)について説明していきます。

為替取引はゼロサムゲーム。勝者のいない売買ゲームである

為替取引は世界における壮大な「ゼロサムゲーム」です。ゼロサムとは、為替取引で儲けた人と損をした人の合計額が等しくなるという取引のことを指します。

もっとも、すべての為替取引参加者が投資目的で為替取引をしているわけではないので、その点まで踏まえると「為替取引による売買で利益を出す=誰かが損をしている」となるわけではありませんが、現在の外国為替市場では、実需の取引の25倍もの外為取引が投資・投機資金として流れているわけであり、資産売買を動機とする取引が圧倒的に大きいのです。

 

為替投資は「ミドルリスクミドルリターン?」

株式投資の経験者が外為投資をするときに陥りやすいのがリスクとリターンの関係です。
まず、リスクを考えると為替レートの変動率は10%程度(ドル/円の場合)です。

株式投資(国内株の場合)の変動率は15%程度であることを考えれば、外貨投資は「ミドルリスク」とは言えるでしょう。その一方で「ミドルリターン」かどうかについては議論が必要です。

外為市場は先に説明したように「ゼロサムゲーム」です。円と米ドルの為替取引を考えた場合、円を売ってドルを買う投資家がいる一方でドルを売って円を買う投資家がいるという双方向性があります。
両者が負うリスクは同じです。その一方で片方の投資家だけにプラスのリターンが見込めるというのは有りえないというのは分かってもらいやすいはずです。

それぞれがプラスの期待収益率を持つわけではないのです。

じゃあ、金利差=収益性なのか?というとそれも疑問です。
たとえば、円定期預金(1年)の金利が1%で、米ドルの外貨定期預金(1年)の金利が5%なら差額である4%分が米ドルの方が有利な投資か?と聞かれるとこれも間違いです。

この金利差の存在は周知であるため、それを考慮した取引が行われます。現実の為替取引は二国間の金利差の裁定取引が行われており、どちらの通貨で運用するのが得かどうかは簡単には判断できない形で為替レートは形成されます。

雑に説明すれば為替レートは金利差分下落するという期待値の下で取引されるわけです。
そのため、「高金利通貨で運用するのは得」というのはかなり雑というか無謀なセールストークになるわけです。

 

外国為替投資は「ポートフォリオのリスク分散」に活用するべき

外国為替投資は短期的に売買して儲けることは難しいし、長期投資を考えた場合でもリターンが円で運用するよりも高いということは一概に言うことはできません。

となると外国為替投資というものへの投資的な意義は無いのか?と言われるとそうではありません。

 

通貨分散により「日本円」の持つリスクを回避することができる

私個人としては外貨投資における最大の魅力はこの点だと思います。外国為替投資は為替レートの変動により「損」をすることはあります。これは大きなリスクの一つです。が、あくまでもその損は「日本円」という立場から見た損です。
投資している1万ドルが9000ドルになるわけではありません。
もちろん、日本円から見れば損をしていることに違いはありませんが、長い目で見たとき、もし日本の経済的地位が国際的に低下したら、相対的な価値である「外国為替」というのはその時に大きなリスクヘッジ資産(リスク回避の資産)として役に立ってくれるはずです。

つまり、外貨資産を持つというのは、長期投資家にとって「日本」の持つリスクに対して備えることができる非常に身近な投資商品でもあるわけです。

 

お勧めは中長期の分散投資&定額投資

このように考えた時にお勧めの投資方法というものは「中長期の定額投資(ドルコスト平均法投資)」となります。短期的なリターンではなく、中長期的な視点で「日本円」以外の通貨を保有することで短期的な為替レートの変動に負けない資産を作ることができます。

ドルコスト平均法(毎月一定額を投資する方法)を採用することによって、平均取得レートを引き下げることができます。為替は基本的に定額で投資をすることができるので、外貨を毎月一定額を買うというのは「リスク分散」の観点からは有効です。

その一方で「短期的に儲ける」といった機能はさほど期待できません。
将来の円下落や外貨上昇といった想定外の自体に備える上で大切なのです。

こう考えた場合、外貨投資は毎月少額を積立投資していくという方法が大切です。
外貨MMFの場合でも「積立投資ができる証券会社」でも紹介している通り、カブドットコム証券やマネックス証券などで長期的な積み立てプランを検討してみましょう。

 

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