外貨決済サービスができる証券会社比較

外貨決済が可能な証券会社

外貨MMFを使った外貨決済はどの証券会社でもできるわけではありません。
現在のところ、「楽天証券」「マネックス証券」が外貨MMFを使った外貨決済に対応しています。

楽天証券	外貨MMFで買い付け可能な金融商品 ・米ドル株式 ・米ドルETF ・豪ドル債券（利金・償還金も外貨MMFで受け取り可能） ・NZドル債券（利金・償還金も外貨MMFで受け取り可能） ・南アランド建債券（利金・償還金も外貨MMFで受け取り可能） 米ドル、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、南アフリカランドの6通貨については、外貨MMFで受取ることもできます。為替取引と証券取引を分離することで、為替リスクに対して柔軟な対応することができます。 さらに、楽天証券は「米ドル」「ユーロ」「カナダドル」「オーストラリアドル」「ニュージーランドドル」については、「SMBC信託銀行」へ送金できます。
マネックス証券	外貨MMFで買い付け可能な金融商品 ・米ドル債券 ・ユーロ建て債券 ・豪ドル建て債券 マネックス証券では「米ドル、ユーロ、豪ドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、トルコリラ、人民元」の7通貨について外貨のまま利金・償還金や売却代金のお受取り／新たな債券の購入が可能となります。 ただし、米ドル・ユーロ・豪ドル以外はすべて預かり金扱いとなります。米ドル・ユーロ・豪ドルについては外貨MMFとして運用することが可能です。

両社でサービスがちょっと違いますね。楽天証券の場合は米国株、ETFに投資ができますが、米ドル債、ユーロ建て債券には使えません。

マネックス証券は外貨決済可能な通貨の種類は少ないですが、主要通貨である米ドル建債券、ユーロ建て債券に対応しています。

 

外貨決済サービスでできること・メリット

1.米国株式や米国ETFなどの買い付け代金として外貨MMFを活用できる
楽天証券の場合、米国株や米国ETFへの投資ができます。これへの投資も外貨MMFを使うことができます。また、米国株を売却する際も円での受け取り以外にも米ドル外貨MMFとして受け取ることができます。

2.外貨建て債券（外債）への投資も可能
外貨MMFを使って外貨建ての債券にも投資ができます。債券への投資は外貨MMFよりも、ややリスクがありますが、その分金利収入（リターン）も多少大きくなります。※外債への投資リスクについては「外債（外国債券）とは」などをご参照ください。また、債券は債券の発行体の信用リスクの大きさによりリスクの大きさも変わってきます。

3.外債から得られる利息や償還金（満期金）の受け取りも外貨MMFで受け取ることが可能
外債から得られる金利や償還金についても、外貨MMFで受け取ることもできます（もちろん円に換金して受け取ることも可能です）。たとえば、ユーロ建ての債券に投資をして半年に一度受け取る金利をユーロMMFとして受け取るということが可能です。外債からの金利収入をさらに外貨MMFへと再投資することで外貨での資産形成がより容易になります。
外貨MMFによる複利効果も大きなメリットです。

 

外貨決済サービスに向いている人・向いていない人

外貨決済サービスは外貨MMFへの投資が目的ではなく、外貨を使った各種投資（株式投資や債券投資）をしたいという方に向いています。

一方で単純に外貨だけを保有したいという方にはあまり向いていません。そういう方にお勧めなのは、外貨決済サービスはないけど手数料の安い「カブドットコム証券」や、単純な為替トレードである「FX」などが向いています。