為替レートが変動する要因

為替レートの変動は「どっちの国が相対的に強いか？」が基準

為替レートが変動する理由は主に、A国とB国の間での力関係が相対的にどのように変わるのか？によってみられることが多いです。
「相対的に」と書いたのはたとえば、日本円と米ドルの関係で考えたとき。
（1）日本の景気がいいというニュース→日本円が買われる（円高になる）
（2）アメリカの景気が悪いというニュース→米ドルが売られる（相対的に円が買われて円高になる）

上はかなり単純化していますが、同じ「円高」が起こる場合でも、日本の国力がアップで買われる場合と、相手側の国力ダウンで相対的に買われる場合の2パターンがあるわけです。

（1）の場合、円はユーロに対しても円高になる可能性が高いですが、（2）の場合はユーロに対しての為替レートは変動しない可能性が高いです（代わりに、ユーロは米ドルに対してユーロ高となる）。

※「国力」で為替レートは変動すると書いていますが、上記はあくまでも説明のための簡易的な概念です。

 

為替レートが変動する要因

以下は、為替レートがどのようにして変動するのかの理由をまとめたものです。

金利差

金利差というのは為替レートに対して影響を与える大きな要素です。たとえば、日本円の金利が1%で米ドルの金利が5%という場合、日本円で預金をするよりも米ドルで預金をする方が効率的になります。